秋の空が高くなり、
園庭にやさしい風が吹く季節になりました。
熊本市東区の愛育保育園では、
こどもたちの元気な声と一緒に、
季節ならではの活動が広がっています。
10月に収穫したさつまいも。
あの時の土の感触や、
「とれたよ!」と嬉しそうに話す表情が、
今も心に残っています。
それから約1か月。
今回は、園庭で行った
焼き芋づくりの様子をお届けします♫
火のにおいに気づいた瞬間の驚きや、
ワクワクしながら準備をする姿。
焼き芋ができるまでの時間に、
こどもたちのたくさんの成長が見られました。
ぜひ最後までご覧ください。
愛育保育園の秋の園生活

10月に収穫したさつまいもが、
こどもたちの中で少しずつ「楽しみ」に変わっていきます。
焼き芋の日を迎えるまでの
こどもたちのようすをご紹介します。
10月に収穫したお芋から始まった楽しみ
10月、園の畑でこどもたちが
一生懸命掘ったさつまいも。
「大きい!」「まだ出てくるよ!」と、
土の中から姿を見せるお芋に
目を輝かせていた姿が印象的でした。
自分たちで育て、収穫したお芋は特別な存在。
その日から、「これ、焼き芋にするんだよね」と
期待が膨らんでいきました。

焼き芋の日を心待ちにするこどもたち
芋掘りから約1か月。
焼き芋の日が近づくにつれ、
「今日する?」「まだ?」と聞いてくる姿が増えていきました。
当日、テラスに集まると炭のにおいに気づき、
「なんかにおいがする〜」と嬉しそうな声があがりました。
♪焼き芋グーチーパーの歌で、気持ちも一気に盛り上がります!
焼き芋ができるまでの準備体験

焼き芋作りは、火に入れる前の準備も大切な時間です。
手を動かしながら工程を知ることで、
食べ物ができるまでを実感できます。
ここでは、新聞紙やアルミホイルを使った
準備の様子をお伝えします。
新聞紙・水・アルミホイルで巻き巻き体験
焼き芋の下準備は、
①新聞紙で巻く
②お水にジャポーン!
③アルミホイルで包む
の3工程です。
新聞紙が濡れる感触や、
アルミホイルの音を楽しみながら、
こどもたちは一つひとつ丁寧に作業を進めていました。
年齢を越えて関わるやさしい時間
5歳児・4歳児は手慣れた様子で、
くるくると上手に巻いていきます。
2歳児さんも、お姉さんたちや
先生に手伝ってもらいながら挑戦。
「ここ持つよ」「こうするといいよ」と
自然に声をかけ合う姿が見られ、
年齢を越えたやさしい関わりの時間となりました。
火を囲んでワクワク体験!焼きマシュマロ

火を使った活動は、こどもたちにとって特別な体験です。
今回は焼き芋の前に、
4・5歳児が焼きマシュマロに挑戦しました。
少し緊張しながらも、
期待に満ちた表情がとても印象的でした♪
火のぬくもりとドキドキの距離感
火の周りを囲み、
竹串に刺したマシュマロをゆっくり回します。
パチパチと音を立てる火や、
伝わってくるあたたかさ。
近づきすぎないように気をつけながら、
真剣な表情で見つめていました。
失敗から学ぶこどもたちの姿
「先生、もういい?」「あ、焼けた!」
こんがり焼けたマシュマロを食べて、
「おいしい!」とにっこり。
焦げてしまった時も、
「次はゆっくりしよう」と気持ちを切り替え、
経験を次につなげている姿が見られました。
いよいよ完成!焼き芋の時間

下準備とお楽しみの時間を経て、
いよいよ焼き芋が完成します。
火の番をしてくれた先生たちのおかげで、
じっくりとお芋が焼き上がりました。
ここからは、こどもたちが待ちに待った実食の様子です。
湯気と甘い香りに包まれて
「もう食べ頃だよ!」の声に、
こどもたちが集まります。
アルミホイルを開くと、
ふわっと立ち上る湯気と甘い香り!!
「わぁ〜!」と自然に歓声があがり、
期待が高まっていきました。
食べる喜びと心に残る体験
お芋を割ると、黄金色の中身が見えてきます。
「あつ〜い!」「あま〜い!」「おいしい〜!」
夢中で食べるこどもたちの表情は、
とても満足そうでした。
みんなで食べる焼き芋は、
心に残る大切な思い出になりますね。
食育と五感を育てる園生活

焼き芋作りは、食べるだけでなく、その過程すべてが学びの時間です。
こどもたちは、見る・聞く・触る・におう・味わう体験を重ねていきます。
最後に、この活動が持つ意味についてお伝えします。
育てて食べる経験がこどもを育む
自分たちで育てたさつまいもを、調理して食べる。
この経験は、食べ物への感謝や興味につながっていきます。
「またやりたいね」という言葉に、成長を感じるひとときでした。
見学でも感じてほしい愛育保育園の雰囲気
炎のゆらぎ、におい、温かさ、手触り。
五感を使った体験が、愛育保育園の園生活にはたくさんあります。
ぜひ見学の際には、こどもたちの表情や園のあたたかな空気を感じてみてください。
さいごに
熊本市東区 の愛育保育園では、
こどもたちが季節を感じながら、さまざまな体験を重ねています。
今回の焼き芋づくりでは、
育てたお芋を自分たちの手で準備し、
火を囲み、出来上がりを待ち、
みんなで味わう喜びを感じることができました。
炎のにおい、あたたかさ、
湯気の立つお芋の色や甘い香り。
五感をたっぷり使った園生活は、
こどもたちの心にしっかりと残っています。
「おいしいね」と笑い合う時間は、
安心できる環境があるからこそ生まれるもの。
これからも愛育保育園では、
こどもたち一人ひとりの成長を大切にしながら、
あたたかな園生活を重ねていきます。

